タブレット端末が見守ります 動き感知し離れた家族に安否通報 養父で試験運用 /兵庫

2016年4月28日毎日新聞


 タブレット端末を使って1人暮らしの高齢者の見守りを支援するための「ゆるやかな見守りサービストライアル事業」が養父市で始まる。市と、関西電力の子会社で養父市のケーブルテレビを運営する情報通信会社「ケイ・オプティコム」(大阪市)が4~9月に試験運用を行って検証し、実用化を目指す。

 遠隔地から安否確認することで、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活し続けられるようにするのが目的。タブレット端末を居間や台所などに置き、普段離れている家族が1人暮らしの高齢者を見守る。

 高齢者は昼(午前11時~午後1時)、夜(午後6~9時)の2回、タブレット端末の前を通る。端末に付いたセンサーが動きを感知し、その情報がタブレット端末から家族が持つスマートフォンに自動的に送信される。
 動きがなかった場合、家族はスマートフォンから端末にテレビ電話をかけるなどして連絡を取る。取れない場合は、通信販売会社「ピーナッツ」(養父市八鹿町宿南)内に設置されたサポートセンターが対応する。

 事業対象者を募集しており、市内在住のおおむね65歳以上で、1人暮らしまたは2人以上の世帯で日中1人暮らしになる市民。試験運用では30組に無料で端末やスマートフォンを貸し出す。問い合わせは市介護保険課(079・662・7603)。