ICT見守りシステム導入の有料老人ホーム 東京都

2016年4月10日けあNews


 住友林業は4月7日、東京都板橋区に有料老人ホーム「グランフォレスト ときわ台」をオープンさせる予定であることを発表した。開所は11月の予定だが、入居者の募集を開始する。

 「グランフォレスト ときわ台」はICT見守りシステムを導入し、入居者の状況に応じたきめ細かな介護サービスを提供するのが特徴である。

 住友林業筑波研究所が実施した睡眠環境に関する研究で、ICT見守りシステムが、高齢者施設における入居者の状態や健康の管理に有効であるという検証効果が得られたことから、今回のICT見守りシステムの導入が決定した。

 ICT見守りシステムはベッドセンサーや人感センサーによる入居者の情報と、室内温度などの環境計測データを収集し、分析する。介護スタッフはこれらの情報をパソコンやスマートフォンで確認しながら、入居者の様子を見守ることができる。

 入居者の起床や離床などの状況がわかるので、転倒などによるケガや事故の防止につながる。

 また、睡眠状況も管理するため、例えば昼寝の時間が長く、夜間に徘徊(はいかい)してしまうといったケースでは、夜にぐっすりと眠れるように昼間の運動量を増やすなど、一人ひとりの状況に合わせた生活習慣の改善が図れるメリットもある。

 家族が希望すれば、これらのデータや入居者の健康状態を携帯電話に配信するサービスも実施する。