年中無休で配食、要介護者ら対象に 今月から /群馬

2016年4月06日毎日新聞


 高崎市は今月から、1日3回の食事を援助が必要な高齢者に年中無休で届ける配食サービスを開始した。利用料は市が半額を負担し、自己負担は朝食200円、昼食と夕食は各350円。配食時に安否や体調なども確認し、急病などにも即応する。

 サービスを利用できるのは、要介護・要支援の認定者と、介護予防・生活支援サービス事業の対象者のうち、ケアプランで配食サービスが必要とされた65歳以上の人。

 希望者は、高齢者あんしんセンター(地域包括支援センター)や、担当のケアマネージャー(介護支援専門員)を通じて申し込む。認定を受けていなくても基本チェックリストで状況確認し、早ければ数日で利用できる。配食サービス事業者として現在17業者が登録されており、複数の事業者を組み合わせることも可能。

 前年度までは、平日の昼食のみの給食サービスで約600人が利用していたが、国の制度改定に伴い、サービス内容を見直した。

 従来は車を所有していると「買い物や食事に行ける」と一律に判断されて利用が認められなかったが、けがや病気になった時には一時利用できるようにした。近くの家族から昼食などの世話を受けられない「日中独居」にも対応するという。

 市長寿社会課は「スタート時は全日3食を完全に届けられない地域もあるが、配食体制の強化や業者数の増加により制度を充実させていきたい」と話している。問い合わせは市長寿社会課(027・321・1248=平日のみ)。