高齢ドライバーの見守りサービス提供開始~オリックス

2016年12月22日認知症ねっと

 
 オリックス自動車株式会社(以下、オリックス)は2016年12月、高齢ドライバーの事故リスクを低減するため、自動車IoT技術を活用した見守りサービス「あんしん運転 Ever Drive」の提供を開始すると発表しました。

 同サービスは、高齢ドライバーの親を持つ子世代向けのものです。

 車は高齢者にとって移動手段であると同時に、その人の生きがいでもあります。その一方で高齢者ドライバーは「息子、娘には心配をかけたくない」という思いがあります。

 かたや、高齢者ドライバーを親に持つ子どもにとっては、「親の運転が心配」といった不安があります。

 オリックスでは同サービスを、このようなジレンマを解消するためのもの、と位置づけています。

 危険な運転を即座に子どもに通知 履歴で認知症等による行動変化も把握


 「あんしん運転 Ever Drive」は、見守りたいドライバーの車に専用の車載機を搭載して、速度超過や急加速・急減速といった危険な運転や、長時間の運転が起きた場合は、即座に家族へメールで知らせます。

 またオリックスでは、高齢者ドライバーはこの仕組みを知っていることで安全運転を心がけるようになる、としています。

 蓄積された運転履歴を日別・月別で比較することにより、認知症等による行動変化にも気づきやすくなります。

 地図上に危険な運転を行った箇所を表示することで、日頃走行するエリアでの危険箇所をドライバーに認識してもらうこともできます。

 同サービスはこの他に、24時間対応の電話による健康相談や、運転緊急時の駆けつけサポートも付帯しています。