シャープのロボット型スマホ「ロボホン」の“見守り”活用とは
2016年10月11日RBBTODAY
昨年10月の発表以降、何かと注目を集めてきたシャープのヒューマノイドロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」。5月末より発売が開始され、このユニークかつ斬新なロボット電話が市場にどう受け入れられて、どう使われていくのかは気になる人は多いはず。
シャープは幕張メッセで7日まで開催された「CEATEC JAPAN 2016」にて、そんな「RoBoHoN(ロボホン)」の活用方法を提案する展示を行った。
ロボホンは、LTE/3Gのモバイル通信に対応し、電話・メール・カメラといった携帯電話の基本機能や、専用アプリケーションにより提供される各種サービスを、ロボホンと対話しながら使用することが可能なデバイス。
編集部が注目した活用方法は、健康管理支援システムと見守りソリューションだ。
健康管理支援システムは、血圧や体重、体温などを測定し、そのデータをクラウドに記録して医師や介護士が遠隔から状況を確認できるというもの。ロボホンを介することで、毎日決まった時間に血圧測定を促したり、計測中に健康維持に関する豆知識を話してくれるなど、つい億劫になりがちな各種計測に変化を与えてくれる。
また、見守りソリューションに関しては、離れて暮らす高齢の親世帯の見守りを想定。メールの送受信やカメラの操作はロボホンと会話しながら行い、受信したメールはロボホンが読み上げてくれるうえに、返信も音声入力で可能なため、スマートフォンの操作が苦手な高齢者でも近況を簡単に報告することができるという。いずれの活用方法も、今後、製品化に向けて取り組みを進めていくとのこと。
また、同社ブースでは他にも法人向けの用途として、観光案内ソリューションや受付・接客ソリューションなどを紹介。ロボホンが多数展示されていることもあってか、同社ブースは多くの来場者の注目を集めていた。