カメラセンサーとWebを連携させたIoTサービス
2016年9月05日日経テクノロジーonline
オムロンとヤフーは、オムロン独自の顔画像センシング技術を搭載した手のひらサイズのネットワークカメラセンサー「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線」(型番:HVC-C2W)とヤフーの事業者向けIoTプラットフォーム「myThings Developers ベータ版」を連携したサービスの開発を検討する。2016年9月2日に基本合意書を締結したと発表した。
基本合意に基づき、ヤフーが提供するWebサービスのひとつ「Yahoo!防災速報」とHVC-C2Wとの連携サービスを検討する。地震情報をmyThings Developers経由でHVC-C2Wが受信し、内蔵スピーカーから地震情報を発話するとともに、地震発生後の状況を自動撮影して自宅にいる家族の安否や被害状況をスマートフォンで確認できる。また、HVC-C2Wの独自機能として、避難時に無人となった家屋に侵入した不審者を自動撮影してスマートフォンにリアルタイム通知する。
オムロンは、HVC-C2Wの顔や人の状態を認識する技術を活用して、赤ちゃんや高齢者、ペットの見守り、留守中の家の状況がわかるIoTサービスや、自動販売機などに組み込んで利用者属性に合わせて最適なサービスが可能な組込型画像センシングコンポを提供している。今後も新たな高齢者の見守り・介護などに利用できるアプリ提供を計画しており、他社サービスとの連携によってアプリの幅を更に広げていくと説明している。
myThings Developersは、2016年9月2日にベータ版を公開したIoTプラットフォームで、現在のところ40種以上のWebサービスやIoT製品のAPIを公開する。事業者は、数多くのWebサービスやIoT製品と自社製品・サービスを簡単に連携させて、新たなサービスの創出や機能拡張による製品価値の向上、開発工数の削減などにつなげることが可能という。