「あんしん電話」活用を 高齢者見守りが好評 松戸市の民間団体が相談窓口

2016年9月01日東京新聞


 松戸市の五十八の町会・自治会が利用する高齢者の見守りシステム「あんしん電話」を広く活用してもらおうと、民間団体「松戸あんしん電話地域見守り協議会」が一日から、無料相談電話を開設する。あんしん電話は、一人暮らしの高齢者らを見守るため医療機関などに設置されたシステム。登録した高齢者は無料で利用でき、相談電話では、個人の加入や地域への導入方法などの相談に応じる。相談電話は来年三月まで受け付ける予定。

 あんしん電話は、同市常盤平の「どうたれ内科診療所」の堂垂伸治院長が、通院する一人暮らしの高齢者の見守りのために東京都内の大学などと協力して開発した。二〇一二年から自治会など地域単位での利用が始まり、現在は医療機関など七カ所がシステムを設置し、四百人が登録する。

 利用方法は、医療機関などに置かれたパソコンから週一回、登録者宅に自動で電話がかかり、登録者は電話機の「1」(異常なし)、「2」(体調不良)、「3」(要連絡)の番号を押して応答する。応答の結果はパソコンに表示され、必要に応じて医療機関などがあらためて登録者に連絡を取る。

 自治会などでつくる同協議会は、利用する高齢者に好評で、関係者をつなぐ地域コミュニティーづくりにも役立っていることから、あんしん電話の輪を広げようと相談電話を始めることにした。同協議会は「おせっかいとお互いさまが行ったり来たりのあんしん電話を活用してほしい」としている。

 相談電話=電0120(386)117=で、通話できるのは、松戸市内や他の東葛地域、船橋市、市川市などからの固定電話。受け付けは火~木曜。

 問い合わせは同協議会事務局=電047(711)7445=へ。