電子ペンで高齢者見守り グローバル・コミュが新サービス
2015年12月23日日経新聞
システム開発のグローバル・コミュニケーションズ(函館市)は電子ペンを使った高齢者の見守りサービスを始める。高齢者が電子ペンで問診票に回答した内容を同社のサーバーで受信し、離れて住む家族にメールで伝える。高齢者宅に簡単な装置を取り付けるだけで健康状態などを把握できる。初年度1千セットの電子ペン販売を見込む。
サービスを受ける高齢者宅に小型送信機を設置する。利用者が体調の好不調について電子ペンで問診票にチェックを入れると、送信機からインターネット回線などを経由して同社のサーバーにデータを送り、高齢者の家族のパソコンやスマホにメールで転送する。
問診票の「だるさ、めまい、食欲がない」など体調を示す項目から、当日の健康状態が即座に知わかる。「ITに詳しくない高齢者もペンで容易に健康状態を知らせることができる」(岡本憲一執行役員)。「電話があったか」「来客があったか」といった生活状況を記す項目も盛り込んでおり、振り込め詐欺などの犯罪に巻き込まれていないか判断材料できる。
2016年2月から同社ホームページで電子ペン購入の申し込みを受け付ける。価格は1セット4万4800円(税別)で、ほかに見守りサービス利用料が1カ月当たり900円(税別)かかる。