東電:ソフトバンクと業務提携 ネット活用の新サービス

2015年10月07日毎日新聞

 東京電力は7日、ソフトバンクと業務提携したと発表した。2016年4月の電力小売りの全面自由化に合わせ電気と通信のセット販売を始めるほか、インターネットを活用した新サービスの開発を進める。

 東電は、地盤の首都圏ではNTTドコモとKDDIを含む携帯電話事業者3社すべてと組む方向で調整している。営業拠点のない首都圏以外の全域ではソフトバンクのみと提携し、ソフトバンクショップを活用した電力販売を進める。ただし東電が家庭向け電力小売りに参入するエリアは当面、市場規模が大きく参入効果も高い大都市圏に限られそうだ。

 具体的な料金やセット販売の割引率は年末以降に発表する。また、東電が普及を進めている次世代電力計「スマートメーター」とソフトバンクの光回線を活用し、「高齢者見守りサービス」など本業以外のサービスを新たに開発し、他社との差別化を図りたい考えだ。【寺田剛】