高齢者向けMEMS見守りシステムが「グッドデザイン賞」を受賞
2015年10月01日けあNews
日立製作所は、9月29日、「高齢者向けMEMS見守りシステム」が、日本デザイン振興会が主催する「2015年度グッドデザイン賞」において、「グッドデザイン賞」を受賞したことを発表した。
MEMSとは、マンションエネルギー管理システム。東京建物と日立アーバンインベストメントが開発した、サービス付き高齢者向け住宅「グレイプスフェリシティ戸塚」に導入されており、今回、3社共同受賞となった。
■システムの概要
MEMSは、各住戸の電力使用量、水道使用量、温湿度情報や在室、不在室情報などの生活情報を収集・蓄積し、解析を行うことで、居住者の変化をキャッチ。
収集した情報から居住者に異変が発生したと推測された場合、居住者の生活情報の変化を居住者本人、家族や介護スタッフに通知するシステムである。
なお、「グレイプスフェリシティ戸塚」では、認知症などの疑いがある居住者に対する徘徊抑止の見守りサービスも提供。集合玄関には、タグを所持しているだけで、リーダーにかざすことなく個人を認証し、自動ドアなどの開扉が可能なセキュリティシステム、「ハンズフリーセキュリティ」を導入した。
■画期的で素晴らしいデザイン
MEMSでは、節電施策に活用される機会が増加しているが、今回のシステムでは、高齢者を見守るという機能を追加。
なお、審査委員は、高齢化社会における画期的なシステムで、テクノロジーを活かした「素晴らしいデザイン」と評価した。