薬の飲み忘れを防ぐスマートデバイス「Lumma」--高齢者の見守りにも

2015年8月17日CNET Japan

 年齢を重ねると持病を抱えるようになったり身体のあちこちが不調になったりして、どうしても日常的に薬を飲むようになる。それと同時に判断力や記憶力も衰えるので、飲むべき薬を忘れてしまうことも多い。

薬の飲み忘れや飲み残しは患者本人の治療に悪い影響を及ぼすうえ、社会保険の支出面でも無駄な薬剤費が発生することになり、「残薬」と呼ばれ問題視されている。

 そんな問題も、クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の「Lumma」を使えば、すぐに解決できるだろう。普段飲む薬をセットしておくと、適切な時間にしかるべき薬をLummaが出してくれるからだ。

 Lummaは、薬の飲み忘れを防ぐスマートデバイス。3カ月分の薬を6種類入れておける「Model 6」と、12種類入れておける「Model 12」の2モデルがある。本体の上部から薬を入れ、薬ごとの摂取スケジュールと量を設定しておくと、飲む時間に本体およびスマートフォン用アプリケから通知される。ここで本体のタッチパネルやアプリを操作すると、下に置いたカップにその時点で飲むべき薬を組合わせて出してくれる。

 薬の用意はLummaに投入して設定するだけ。曜日ごとに飲む薬を分けて入れるピルケースより手間がかからない。飲むタイミングはスマートフォンから通知されるので、飲み忘れがない。

 Lummaのアプリは、摂取状況を記録し、それを家族や医師などに送ることも可能。この機能は、治療の効果を高めるだけでなく、遠く離れて暮らす高齢の親を見守ることにも役立つ。

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月19日まで。目標金額の10万ドルに対し、記事執筆時点(日本時間8月17日14時)で約2500ドルの資金を集めている。