タブレットを使った高齢者生活支援サービス 亀山市

2015年7月23日けあNews

 シャープは7月22日、高齢者向けの「健康管理・生活支援サービス」のビジネス化に向けた実証実験を行うと発表した。三重県亀山市で行うもので、三重県、亀山市、参加企業5社と共同で実施する。

 実験は9月にスタートする予定で、亀山市に住む高齢者200名を対象に、タブレットを活用した高齢者向けサービスの有効性を検証するのが目的だ。

 実証実験では「健康管理・健康電話相談サービス」、「生活支援サービス」、「シルバー人材活用サポートサービス」の3つのサービスを、月額2,980円(税別)で提供する。

■タブレットを使って、高齢者をサポート

 「健康管理・健康電話相談サービス」は、タブレットにインストールされているアプリケーションソフト「ライフケア未病倶楽部」を使って、手軽に健康管理が行えるサービス。アプリに記録された体重や血圧、体調、食事内容などのデータがクラウドサーバーに保存され、健康レポートとして参加者やその家族に届けられる。

 また、看護師や栄養士などの資格を持つ相談員が「健康電話相談」に応じる。

 「生活支援サービス」では、タブレットのメニューから生活支援サービスを選択すると、提携会社から折り返し電話がかかってくるサービス。電話で相談しながら買い物などの生活支援サービスが利用できる。

 「シルバー人材活用サポートサービス」は、タブレットの操作方法や生活支援サービスを、「亀山市シルバー人材センター」のスタッフがサポートする。シルバー世代のスタッフが自宅に訪問し、直接コミュニケーションを取りながら「見守りサービス」を提供する。

 実証実験終了後は、実験データを基に本格的な事業化に取り組み、亀山市以外の自治体へも展開していく方針だ。