中野区 訪問ごみ収集時の安否確認強化 地域で高齢者を見守り
2015年7月14日東京新聞
中野区は、清掃事務所の職員が訪問してごみを収集している世帯のうち、一度でも所定の場所にごみが出されていない場合には、職員がその場で安否確認する事業を20日から始める。地域での高齢者の見守り活動を充実するのが狙い。
訪問収集は高齢の一人暮らしや、障害がありごみを集積所まで運べない世帯などを対象に、職員が玄関前などに出向く取り組みで、2001年に始めた。
区によると、これまでは4回続けてごみが出ていない場合に声を掛けていたが、今後は一度でも出ていなければ「どうしましたか」と安否確認をする。応答がないと、ケアマネジャーや親戚など事前の登録先に連絡するという。
これに合わせて、訪問収集の対象を現行の「65歳以上のひとり暮らし世帯」から、「介護保険法による要支援、要介護認定を受けている人のみの世帯」に変更。障害のある人の世帯などは従来通り対象にする。利用者は現在の約五百世帯から、七百世帯ほどに増える見込みという。
職員の提案がきっかけ。収集作業の遅れが難点だったが、小型の収集車を5台から6台に増便して対応する。杉本兼太郎清掃事務所長は「必要な人が必要なサービスを受けられるよう工夫したい」と話す。希望者は申し込みと面接が必要。問い合わせは区清掃事務所=電03(3387)5353=へ。