RT.ワークス、歩行支援ロボで高齢者見守り 年内に実証実験

2015年7月14日日経新聞

 ロボットベンチャーのRT.ワークス(大阪市)は14日、富士通やNTTドコモと組み、歩行支援ロボットを使った高齢者見守りの実証実験を年内に始めると発表した。全地球測位システム(GPS)機能などを内蔵したロボットを活用し、高齢者の現在地や健康状態をスマートフォン(スマホ)で把握できる。介護施設や自治体と協力し、実証実験に取り組む。

 RT.ワークスは船井電機から独立したベンチャー企業。14日に発売した自社開発の歩行支援ロボ「ロボットアシストウォーカーRT.1」は離れた場所にいる家族や介護施設の職員が高齢者の歩いた距離、消費カロリーをスマホで確認できる。ロボット本体の価格は1台23万円。

 富士通などは同ロボットを利用して得た高齢者の歩行距離や健康状態のデータを解析する。高齢者の見守りサービスに生かすほか、体を動かさない生活により心身の機能が低下する「生活不活発病」の予防や治療につなげる。