富士通エフサス、介護ロボで高齢者見守り

2015年7月03日日経新聞

 富士通の保守運用子会社、富士通エフサスは歩行を支援する介護ロボットから情報を集めて高齢者を見守るサービスを始める。ロボット開発のRT.ワークス(大阪市)と佐川急便の2社と連携し、機器の販売や遠隔サポート、健康状態の管理までを一括して提供する。IT(情報技術)機器の保守・運用事業で培ったノウハウを介護分野に応用して事業領域を広げる。

 RT.ワークスが月内に販売を始める介護ロボットをネットワーク経由で管理する。利用者が手で押したり引いたりするカート型のロボットだ。佐川急便はロボットの配送と初期設定、故障時の回収などを担当する。

 富士通エフサスは日常の歩行データを収集。前月と比べて急激に運動量が減るなど過去と異なる挙動をした場合に、健康状態に異常がないかを利用者に確認するサービスを提供する考え。