「高齢者見守り」に参入 居宅向け、タグで異常検出 小山のアクリーグ

2015年5月16日下野新聞

 行政事務支援サービスのアクリーグ(小山市外城、磯山左門(いそやまさもん)社長)は来年4月をめどに、居宅向けの高齢者遠隔見守りサービスに参入する。

 核家族の増加や高齢者施設への入所待ちなどから、独り暮らしの高齢者や高齢者夫婦のみ世帯の見守りの需要が増えているとして、ことし4月からシステム開発に着手した。微弱電波を使って物や人を非接触で識別する無線集積回路(IC)チップ「RFIDタグ」を活用し、見守りを行う。

 産業技術総合研究所つくばセンターがタグを活用し、主に高齢者施設向けに開発した転倒状態検出システムを転用する。20~22日に都内で開かれる「自治体総合フェア2015」に同研究所と共同出展し、発表する。

 タグは縦3センチ、横2センチで、トイレやベッドなどに貼り付ける。タグから出る微弱電波が体の動きに反応し、データをインターネット上に送信して異常を検出する。

 サービス名は「宅守居留僧(たくもりいるぞう)」で、利用料は月額1万円程度になる見込み。個人向けだが、自治体への提供も視野に入れる。