リストバンド型端末で転倒検知 富士通、作業員や高齢者の熱中症対策などに
2015年5月11日産経新聞
富士通は11日、人が転倒したことを検知できる、手首に装着して使うバンド型の端末を開発し、試作機を公開した。気温や湿度、脈拍も計測が可能だ。工事現場の作業員や高齢者の熱中症対策に活用できる。12月から企業向けを中心に販売する。
バンドに付いたセンサーが人の動く速さや高さの変化を計測し、転倒したことを検知する。管理者に通知が届くことで、救急対応できる。重さは約25グラムで、50時間程度の連続使用を目指して開発している。価格は未定。
富士通はこのほか、室内の音声を分析し、高齢者の寝息や転倒音などから異常を検知する見守り機器や、ペットの行動を記録できる機器も開発している。いずれも12月に販売を始める。
斎藤邦彰執行役員常務は発表会で、あらゆる機器がインターネットでつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)と呼ばれる分野に関して「センサー技術を使って、価値創造を加速させたい」と説明した。