グローカル・アイ、配達時に高齢者問診 家族にメール
2015年4月27日日経新聞
業務用レシピ配信のグローカル・アイ(大阪市、田崎和弘社長)はNTTドコモと提携し、配食業者が弁当の配達時に高齢者らの健康状態を問診するサービスを6月に始める。配達員がタブレットに健康状態を記録し、栄養士が月1回分析リポートをまとめる。分析結果は離れて暮らす家族とも共有でき、高齢者の見守りにもつながる。
グローカル・アイは国立病院などの病院食をレシピ化し配食業者らに配信している。新サービスでは、NTTドコモが問診に使うタブレットやネットワーク管理を、グローカル・アイが情報管理や分析を担当する。
研修を受けた配達員が毎日、配達先の高齢者らの顔色や在宅状況を確認。「朝食は何を食べたか」「昨日は何をしたか」など数項目を聞き取る。
国立病院での勤務経験のある栄養士が回答を分析し1カ月ごとにリポートを作成する。配食の利用者と、希望すればその家族にもメールで同じリポートを配信する。
サービスは無料で、配達時に試供品を配布して広告料収入を得る。