使い捨てビーコンで高齢者を見守る、FDKが提案
2015年4月23日日経デジタルヘルス
FDKは、センサーを内蔵した使い捨てタイプのビーコンを高齢者の見守りに使うことを提案中だ。「MEDTEC Japan 2015」(2015年4月22~24日、東京ビッグサイト)でそのコンセプトを紹介した。
同ビーコンは、Bluetooth LEモジュールのほか、加速度センサーと地磁気センサーを内蔵する。外形寸法は34mm×51.5mm×2.2mm(厚さ)と薄型で、重さも5gと軽い。通信距離は5~10m。富士通アドバンストエンジニアリングと共同開発したもので、2015年夏にサンプル出荷を始める。
出展ブースで紹介したコンセプトは、このビーコンを高齢者に身に付けてもらうなどし、移動や停止、転倒などの動きをリアルタイムでモニタリングするというもの。検知対象となる特定エリアごとに設置するゲートウェイ端末を介して、介護士や看護師がスマートフォンなどで被介護者の状態を確認できるようにする。
今回のビーコンは1次電池を搭載した使い捨て品で、連続稼働時間は1週間ほど。出展ブースにはこの他、開発中の「センサーロガー」も展示した。加速度や方位に加え、温度や気圧、照度など最大6項目を測定できるようにしたモジュールである。