電源不要のセンサーを使った高齢者の遠隔見守りサービス、ビズロボジャパンなど
2015年3月19日日経デジタルヘルス
ビズロボジャパンとコムツァイトは2015年3月19日、高齢者の安否・健康を遠隔地から確認するためのサービス「見守りクラウドロボ」を発表した。センサーを使って取得した高齢者の活動状況を、契約者のスマートフォンなどに通知するというもの。センサーの情報は3G回線を搭載したゲートウエイを介して、契約者に送られる。
設置可能なセンサーは、首掛け型呼び出しボタン、温度センサー、照度センサー、湿度センサー、人感センサー、扉開閉センサー、無線電灯スイッチ、無線式の電灯回路切替器など。センサーとゲートウエイ間はエネルギーハーベスティングの無線規格「EnOcean928MHz」または「Bluetooth Low Energy」で接続する。センサーには屋内の弱い光でも発電できる太陽電池を搭載したタイプがあり、電源の追加が難しい既存建築であっても簡単に設置できるという。
見守りクラウドロボは「いつ扉を開けたか」「どの部屋にどれくらいの時間滞在しているか」をリアルタイムで通知できるほか、「24時間移動していない」「トイレに入ったまま何時間も出てこない」など独自の条件を設定してアラートを出せる。通知先は、専用アプリ、ブラウザー、電子メール、SMS、電話、Twitter、Facebook、LINEから選択する。
ビズロボジャパンはWebサイトから情報を自動的に収集・加工する「ロボット機能」のアウトソーシングサービス「BizRobo!」を展開しており、見守りクラウドロボではセンサーが収集したデータをBizRobo!が分析・処理する。コムツァイトはIoT/M2M向けの無線センサーを得意とする。サービス開始は2015年6月から。価格は初期費用無しで、最小構成で月額3000円(税別)から。販売目標として2018年までに3万件、2020年までに20万件の契約件数を掲げる。