高齢者でもテレビで簡単ネット注文 コープこうべが新端末

2015年3月18日神戸新聞

 生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、自宅のテレビを使って、インターネット注文や、離れて暮らす家族とのコミュニケーションができる専用端末を開発した。高齢者の組合員が主な対象で、見守り機能もある。初年度で1万台の利用を目指す。(土井秀人)

 「テレビめーむ」の名称で、東芝と共同開発した。商品の注文はテレビ画面にカタログを表示して行う。紙のカタログを見ながら品番を入力することも可能。リモコンを使って音声検索もできる。

 家族がスマートフォンなどに専用アプリを導入すれば、文字やイラストを使ったコミュニケーションもできる。また、家族が送信した写真をテレビで見ることも可能だ。

 見守り機能は、端末を起動させると家族のスマートフォンへ通知する。商品の購入履歴を確認することもでき、「大量の注文」「同じ商品を何度も注文する」などの誤発注の防止にも役立つ。

 コープこうべでは、以前にも高齢者らにタブレット端末の貸与を試みたが、使いこなせないケースが多かった。今回は、専用端末のリモコンをできるだけシンプルにするなど、機械が苦手な人でも使えるように工夫した。

 3月末から神戸市の一部や川西市などで先行導入。5月にはコープこうべがカバーするエリア全体に広げる。機器のレンタル料は月額1814円で、初回のみ事務手数料3240円が必要。コープこうべフリーダイヤル0120・443100