エヌジェイアイ:睡眠センサー開発 医療機器の承認 /福島

2015年1月30日毎日新聞

 医療機器販売や介護事業を展開する「エヌジェイアイ」(郡山市)は29日、睡眠中の心拍数、呼吸数、体動、離床の四つを同時に計測できる睡眠センサー「安心ひつじ」を開発し、厚生労働省から医療機器として承認を受けたと発表した。病院や介護施設での看護業務の負担軽減や、在宅での孤独死の防止などが期待できるという。

 同社によると、日大工学部、総合南東北病院と連携して開発、研究し、製品化を実現した。寝具の下に敷いたセンサーが心臓や呼吸の振動などを感知し、遠隔地でもパソコンなどから検出データを得られる。

 さらに室内の照度、温度、湿度、におい、人感、音声を感知するオプション機能も開発。緊急時の会話や熱中症対策、オムツ交換などにも利用できるという。

 睡眠センサーはレンタルで月額1980円(税別、オプション別)。年間1万台の出荷を目標に掲げた。橋本弘幸社長は「医療、福祉施設はもちろん、仮設住宅や独居の高齢者の見守りにも役立つ」と話していた。