高齢者見守りに音声認識を活用 コンテック、システム開発

2014年12月12日日経新聞

 産業用コンピューター大手のコンテックは音声認識技術を活用して高齢者などを見守るシステムを開発した。ベッドや床にセンサーを設置。高齢者が起き上がろうとするとコンピューターが声をかけて用件を聞き、介護職員のPHSに必要な対応を通知する。高齢者の転倒防止や介護職員の負担軽減につなげる。2015年度中に介護施設や病院に販売する。

 新システムでは「どうしたんですか」と声をかけた高齢者からの返答を音声認識技術で解析。「トイレに行きたい」といった答えを職員に伝える。声を無視した場合も職員に通知する。

 介護施設では高齢者が出歩いて転倒する事故が少なくない。現在は職員がカメラなどで監視するケースが多く、職員の負担になっている。新システムの価格は10床に導入する場合で約200万円の見通しだ。