NTT Com、着衣タイプのウェアラブル「hitoe」の活用例をデモ展示

2014年10月10日マイナビニュース

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、10月9~10日まで開催している年次イベント「NTT Communications Forum 2014」にて、心拍や心電図のデータを取得できる新素材技術「hitoe」を活用したデモ展示を行っていた。



hitoeは3つの電極とスマートフォンに
データを送信する小型端末で構成する。
hitoeで取得したデータは、リアルタイムで
スマートフォンに送信される仕組みだ

 hitoeは、東レとNTTが2014年1月に発表した新技術。専用の衣類を通じて身体データを取得し、小型端末経由でスマートフォンに表示する仕組みだ。健康管理やトレーニング、介護医療などの分野で活用が期待されている。

 今回NTT Comが展示していたのは、hitoeで取得した心電/心拍のデータからリラックス度を独自アルゴリズムで数値化し、リアルタイムにスマートフォンに表示するというもの。取得したデータは、NTT Comのクラウド上に蓄積し、ビッグデータとして解析。ほかの機器などから取得した位置情報や投薬時間、体温、室温、歩数などと照らし合わせることで、新たな付加価値を持たせるという。

 具体的には、運転/操縦中の異常検知や快眠・ストレス/健康管理、作業従事者の体調管理、高齢者/子供見守り、コーチング/メンタルトレーニングの分野で活用していく。NTTドコモも一般消費者向けに同様のサービスを開発中だが、NTT Comは公共や運用/製造、介護/福祉など、幅広い分野での活用を予定している。実用化は2015年以降を見込む。