「ウエアラブルの未来を開く“鍵"」、高齢者見守りなどに向けるロームの多機能センシングデバイス
2014年10月08日日経デジタルヘルス
ロームは、加速度と気圧、紫外線(UV)、地磁気をそれぞれ測る4種類のセンサーを搭載した「ウェアラブル キーデバイス」を開発し、「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。同社が手掛ける多様なセンサーの、ヘルスケア・介護分野などへの応用を提案するもの。
このデバイスは鍵型で、ポケットに収まるほどの大きさ。4種類のセンサーとBluetooth ICから成るモジュールを搭載し、スマートフォンなどと連携して5つの機能を実現する。加速度センサーと気圧センサーによる「活動(量)計測」「ジェスチャー入力」「距離計測」、UVセンサーによる「UV計測」、地磁気センサーによる「金属(異物)検知」である。
5つの機能の中でロームが特に強く訴求するのは、活動計測やジェスチャー入力の機能だ。「高齢者の見守りを本命の用途と考えており、動作の異常を早期に発見するといった使い方を提案したい」(ローム)。鍵型の形状やそれに引っ掛けた「キーデバイス」という名称には「ウエアラブルの未来を切り拓くデバイスになれば、との思いを込めた」(同社)。