在宅高齢者、生活支援より見守り希望?- 介護保険利用者の4割、京都府

2014年10月07日CB News

 京都府内で介護保険制度を利用する高齢者のうち、日々の声掛けや見守りを希望する利用者は全体の約4割に上り、洗濯や食事の支度といった暮らしのサポートを抜いて、日常的に受けたい支援の中で最も多いことが、府が行ったアンケート調査で分かった。【敦賀陽平】

 調査は今年2-3月、京都市を含む府内11市8町の要介護・要支援者5000人を対象に実施し、このうち2065人から回答を得た。この中で本人が調査票に記入したのは39.3%で、このほかは「本人の意思を確認して介護者が記入」が31.2%、「本人の意思が確認できないので介護者が記入」が21.3%、無回答が8.2%。

 回答を受けた対象者を男女別で見ると、女性が全体の6割に上り、年齢別では75歳以上が8割超を占めた。また、家族構成では子どもの夫婦と同居するなど、独居や配偶者との2人暮らし以外の世帯が4割強で最も多かった。さらに、要介護度別では「要介護2」が17.8%で最多で、以下は「要支援2」(16.6%)、「要支援1」(14.5%)、「要介護3」(13.7%)などの順だった。

■介護予防、「できることは自分でやる」が最多
 日常的に受けたいと思う支援について尋ねたところ(複数回答)、「日常の声掛け・見守り」が38.2%とトップで、次いで「洗濯、家の中の掃除など」と「話し相手」(共に29.3%)、「移動の支援(主に交通手段)」(24.6%)、「病院や公共施設での案内(付き添いや介助を含む)」(21.9%)などと続いた。

 また、介護度が悪化しないように取り組んでいることでは(複数回答)、「身の回りのことなどできることは自分でやるようにする」が69.0%と全体の7割近くに上り、以下は「軽い運動やストレッチ、健康体操など」(37.9%)、「デイケアや訪問リハビリテーションの利用」(36.6%)、「食事メニューなどに気を付ける」(31.7%)などの順だった。