日立、高齢者の見守りシステム開発 マンション向け

2014年09月09日日経新聞

 日立製作所は9日、東京建物と協力し、マンション向けエネルギー管理システム(MEMS)を利用した高齢者の見守りシステムを開発したと発表した。家庭の電力や水道の使用量などの情報を収集・蓄積し、通常と大きく異なる使用状況が発生した場合に居住者や家族、介護スタッフに通知する。

 東京建物などが横浜市で開発しているサービス付き高齢者向けマンションに納入し、2015年2月に稼働する。家庭に備え付けたセンサーから各種情報を収集・蓄積して解析し、スマートフォンやパソコンの画面に表示したり、メールで通知したりする。利用料はサービス内容に応じて、月額で税別200~1500円。日立は他のマンションへの導入も進めていく。

 居住者の生活リズムの変化も把握し、不測の事態の予防や効率的な介護プランの作成にも役立つ。認知症などの疑いがある居住者向けには家族の同意を得た上で徘徊(はいかい)防止用の入退館管理機能を設定できる。