顔を見て話せる安心 ノウハウを生かしたサービス開始

2014年09月09日けあNews


 テレビ会議システムや映像によるコミュニケーション技術を応用し、コールセンターや遠隔相談窓口で映像を使うシステムを提供してきたエイネット株式会社は、それらの技術を応用して、介護福祉のビジネスに本格参入する。

 商品は、テレビ会議システムの技術を活用したもので、一人暮らしの高齢者の話し相手になり、心のケアとともに安否確認を行うサービス「顔見てあんしんコール」。

 新たに設置した専用のコールセンターを経由して、スマートフォンやタブレット端末を使用し、一人で暮らす高齢者の話し相手と安否確認を行う。

 増え続ける高齢者、特に65歳以上の一人暮らしの高齢者世帯を対象に、様々な方法で心のケアや安否確認ができる体制作りは、大きな課題となっている。

 しかし、そこにかけられるコストには、当然のことながら限界がある。

 エイネットは、今までに培った映像コミュニケーション技術を使い、コストのかかる人件費をおさえてそれらの課題を解決することができた。

 サービスの内容は、毎朝専用コールセンターから高齢者のスマートフォンやタブレット端末に、顔を見ながら呼び掛けを行う。10分程度のオペレーターと高齢者の会話の中で、体調の異変や困ったことなどの聞き取りを実施するものだ。

 聞き取り結果は、事前登録した連絡先にメールや電話で報告。応答がないなどの緊急時には、登録された連絡先のほか、医療機関、行政機関などに連絡を行う。

 電話やガスの利用状況などから安否確認をするサービスとはまた違い、お互いの顔を見て話すということは、親密なコミュニケーションが可能となり、心のケアが行えるほか、表情や顔色などを見ることで異変などに気づく利点がある。

 契約の内容によっては個別に呼び出すことや、会話時間の変更など様々な選択が行える。