10月にインターネット連動型電子錠販売開始

2014年07月26日日経新聞

鍵の受け渡しなどの手間を軽減

 島根県隠岐諸島の生産者や企業、商店関係者は26日、ウェブ商店街を開く。生産者や食品加工会社など、地元の約20社が参加する。物販だけでなく、都会で暮らす出身者のために高齢者見守りサービスを有償で提供するなど、隠岐に縁のある人や来島経験者に的を絞って事業を手掛ける。

 ウェブ商店街の会長には雑貨店の脇谷商店(島根県海士町)の脇谷誠氏が就いた。日本酒や牛肉、サザエ、菓子など多種多様な地域の産品をクレジットカード決済などで販売する。都市部などに住む出身者を想定して、墓守や登記、見守りや買い物サービスも扱う。

 開業に合わせて隠岐出身者や観光客を対象に2万通のダイレクトメールを発送する。全国各地の隠岐出身者の会や、同窓会で広告用チラシを配布する。商店街の開設から12月までの約5カ月間で商店街全体で5千万円の売り上げを目指す。