ロボットを使用した高齢者の在宅自立支援プログラム イタリア

2014年06月14日けあNews

 「プロジェクト・ジラフ」と呼ばれる高齢者の在宅自立支援プログラムがヨーロッパで発足した。人間の等身大の在宅支援型で、ジラフと呼ばれるロボットを高齢者の自宅へ送り込み、高齢者の日常を見守る。

このロボットは、高齢者の日常の変化を察知し、家族や医師、介護者などに通知したり、コミュニケーションをとったりすることができる。プロジェクトチームは、ジラフ・ロボットを2015年末までに、一般発売開始したいと考えている。

現在、ジラフ・ロボットは、ヨーロッパに住む6人の1人暮らしを行う高齢者宅でテストされている。そのうちの1人である94歳のローマ在住のイタリア人女性は、ジラフ・ロボットを「ロビン」と名づけ、ロビンとの生活を彼女のブログに綴っている。

ロビンとの生活により、彼女は日常に不安を感じることなく1人暮らしを満喫している。ジラフ・ロボットは人間の等身大のロボットで、顔の部分がスクリーンになっていて、インターネット電話として外部とコミュニケーションをとることも可能である。

家族や、医師、ホームヘルパーなどが、1日中いつでもジラフ・ロボットを通じ、連絡をとったり、安否確認をすることができる。ジラフ・ロボットにはセンサーが付いていて、高齢者の転倒事故を始めとし、体調(発熱や疲れ具合)、住居内のガス漏れを探知するなど、様々なことができる。