「孤独死に不安」4割 県の取り組み、認知度不足 千葉
2014年06月05日産経新聞
県内の高齢者人口の増加率は、全国で2番目となっている。独り暮らしや高齢者だけの世帯も今後さらに増えることが予想され、県の世論調査では孤独死に対して約4割が「大変不安がある」「不安がある」と回答している。
調査は、昨年11、12月に県が県民3千人に対し実施した(有効回収率49.6%)。孤独死への不安は特に高齢化が進む長生地域や夷隅地域で多く、館山、南房総両市を含む安房地域では約半数が不安と感じていることが分かった。
高齢者の孤立化を防ぐため、行政が取り組むべきことを尋ねた質問(複数回答)では、「地域住民や事業者などが連携した見守りネットワークの構築」を望む声が55.9%と最も多く、「緊急通報装置などによる安否確認の実施」(52.5%)、「地域や趣味の活動を通じた高齢者の社会参加促進」(35.2%)が続いた。
県では平成23年度から「しない、させない、孤立化!」の頭文字を取り、地域での支え合い活動を促進する「ちばSSKプロジェクト」を実施しているが、このプロジェクトについては85.1%が「言葉も内容も知らない」と回答。取り組みの認知度向上についても課題となっている。