人感センサーで高齢者見守り 恵那のボランティア

2014年04月25日中日新聞

 高齢者の孤立死を防ごうと、恵那市笠置町の住民ボランティア組織「みまもり笠置『ほっと君』」が4月、人感センサーによる見守りを始めた。感知した住人の挙動回数をインターネットを通じて端末に表示し、安否を確認する。

 対象は独居の80~90代で、近くに親族がいない町民。2月半ばから1カ月で、加入した15戸の居間や出入り口など4カ所程度にセンサーを付けた。

 住人別に作られた端末の表には、動きを検知した回数が1時間ごとに送られ、一度でも動いた時間帯の欄は青くなる。メンバーは拠点の「やすらぎ荘」にあるパソコンやタブレットで定期確認し、動きが長時間見られない場合は訪問する。

 町内の高齢化は深刻で、メンバーの調査によると約450戸のうち60戸近くが独居世帯。ここ数年で数件の孤立死があり、民生委員らの巡回でも防ぎ切れなくなってきたという。

 笠置町まちづくり委員会事務局長の元会社員藤井敏美さん(66)、地域創造部会長の自営業遠藤吉信さん(64)らが、公田町団地(横浜市)の人感センサーによる見守りを知り、昨年2月に視察。地元でも取り入れようと昨年四月、県地域支え合い体制づくり事業費の補助450万円を受けて準備を始めた。

 モニター募集のパンフレットを全戸配布し説明会も開いたが、応募はゼロ。2人は各戸を回りシステムの有効性を説明したところ、予定の15戸が集まった。利用料は関係業者と交渉し、回線使用料900円(回線既設の住民は無料)、ほっと君への管理費500円の月額1400円に収めた。

 ほっと君は昨年11月、遠藤さんを代表、藤井さんを副代表に発足し、賛同する住民11人が加わった。遠藤さんは「システムは実情に合わせて進化させ、将来は利用者の親族が見守れる形にしたい」、藤井さんは「地域のつながりがあるうちに安心して暮らせる町をつくり、若者にも住んでほしい」と話す。