「まちかどギルド」で孤独死を防ぐ

2014年03月24日けあNews

新ジャンルのアプリ登場

 例えば、「若い人の手が足りない」「これをしたいけれど身体が不自由」「近くにこんなことをできる人はいないかな」など、ちょっとした頼み事を持つ人がいる。

 一方、「あいた時間に何かしたい」「ボランティアの経験があるけれど、もっと街のために何かしたい」しかし、「きっかけがない」という若者の声がある。

 近所付き合いの希薄化、少子高齢化、介護保険制度の改正など、社会の中では多くの課題があがるが、ちょっとした“まちの用事”が頼める場所があったら……。

 そんな期待に応えるのが、アプリ「まちかどギルド」だ。

3つのミッション

 「まちかどギルド」では3つのミッションを掲げている。

1:まちの人と若い世代が交流するきっかけを日常的に作り、地域の支えあいを増やします

2:ハローワークや求人情報誌に載らないような“まちの用事”の担い手づくりをします

3:少子高齢化や介護保険制度の改正などに伴う地域包括支援の課題解決に貢献します
(プレスリリースより)

各地のリーダー ギルドマスター

 アプリ内では、まちの用事を“クエスト”、交流拠点を“ギルド”、依頼する人とされる人をつなぐ役割を“ギルドマスター”と呼び、若者が楽しく「まちかどギルド」を活用できるように工夫されている。

 各地の担当者であるギルドマスターが近所を回り集めた情報を元に、まちの用事を登録するため、まちの人はスマートフォンがなくても依頼することができる。

また、料金設定についても地域ごとで異なる事情に対応するため、ギルドマスターに任せられている。

 例えば、定期的に御用聞きのギルドマスターが独り暮らしの高齢者宅を巡回し、御用を聞くことで、見守りになり、それだけでも本人や家族にとっては安心につながる。

広がる御用聞きに期待

 現在、まちの用事を管理するギルドマスターは全国11エリアに広がっている。2014年6月には、全国の交流拠点で実証実験が行われる予定だ。