留萌の商店街、新ポイントカード導入 「イソガニー」17日開始、高齢者の安否確認も

2014年03月12日北海道新聞

 【留萌】市内中心部の5商店街でつくる市商店街振興組合連合会(土田悦也理事長)が16年ぶりに新しいポイントカードを導入し、17日から運用を始める。カード利用が一定期間ない高齢者に対し安否確認を行うなど独自のサービスを備えた。観光の名所黄金岬の磯ガニと「急がない」をかけた「イソガニーカード」の名称で活性化の糸口にしたい考えだ。

 既存の「Gカード」(ゴールデンカード)は、各商店街ごと異なっていたカードを1998年に統一。るもいカード会(関口秀二会長、加盟53店)が15年余り運営してきたが、満額の350ポイント(3万5千円分)にならなければポイント利用できず、使い勝手が今ひとつだった。

 新カードは旧カードのポイントも使え、加盟店で110円ごとに1ポイント、1ポイント1円計算で随時使用できる。ポイント利用には最後のカード使用日から2年間の有効期限を設ける一方、カード使用が一定期間ない1人暮らしの高齢者には家族らの要望に応じてカード会が安否確認する。また年間の累計ポイントの一部を、地域団体に寄付できるようにするなど「買い物を通じて地域を守る」仕組みを盛り込んだ。寄付分はカード会が負担するためポイントは減らない。

 事業費は約1500万円で、国の補助金を主に活用し、新端末機などを導入。るもいカード会の関口会長は「進化したポイントカードで利用者と加盟店を増やしたい」とし、まずは1万人の登録者を見込む。

 旧カードのポイントを移行させる新カードへの切り替えを14~16日の午前10時~午後5時に、るもいプラザ(錦町2)で行う。切り替えは17日以降も随時、各店で無料でできる。

 問い合わせは、るもいカード会事務局(電)0164・43・5955へ。(久保吉史)