武蔵野市'14予算案 双方向で高齢者見守り 個別相談など若者支援
2014年02月15日東京新聞
武蔵野市はお年寄り本人や家族からの電話相談に24時間態勢で応じるとともに、生活上の問題を抱えているなど見守りが必要な高齢者に電話で状況を確認する仕組みを整える。「高齢者安心コール事業」として、14日に発表した新年度当初予算案へ700万円を計上した。
邑上(むらかみ)守正市長は会見で「高齢者対象の電話相談と、市側から『いかかですか』と電話をかけることを組み合わせた双方向の事業は、多摩地区で初めてではないか」と話した。市側は見守りが必要な高齢者を30人程度選び、定期的に電話をかけるという。
新年度は、若年層向けの支援にも取り組む。きっかけは、昨年2月に吉祥寺でアルバイト女性=当時(22)=が、少年2人に路上で殺害された事件。2人とも高校中退者だったことを重くみて、地域との関係が希薄になった青少年に対し、学習支援を含む日常生活の助言をし、将来への展望が持てるよう個別相談に応じる。
新年度予算案ではこのほか、保育所の待機児童対策として2015五年4月までに認可保育園164人、認証保育所118人など計351人の定員増を図る。事業費は5億4250万1千円。
新年度予算案の一般会計総額は、前年度比4.3%増の602億円。 (竹島勇)