日高川町が 高齢者見守りシステム稼働へ

2014年01月09日紀州新聞

 日高川町は、独居高齢者などの安否確認や緊急通報に対応できる「高齢者見守りシステム」の今月中の稼働を目指し、設置希望を受け付けている。ボタン通報器と人感センサーなどを設置し、インターネット回線を利用して緊急時にはボタンを押すだけで家族や隣人などの登録者に情報がメールで伝達されるほか、専門のコールセンターにも連絡が入る。人感センサーでは、24時間態勢で対象者の活動を遠方にいる家族らが確認することも出来る。

「高齢者見守りシステム」の導入は、市木久雄町長が選挙公約に掲げ、第1段階として50世帯分の事業費482万8000円(県補助100%)を昨年9月議会で補正予算に計上、可決した。
 独り暮らしや身体が不自由な高齢者世帯などが対象で、希望する世帯にインターネット回線を利用する送信機、ボタン通報器、人感センサーを設置する。

 ボタン通報機では、多目的通知ボタンを押せば「おはよう」「おやすみ」などの定期的なあいさつが事前に登録した人(5人まで)の携帯電話やパソコンにメールが届き、安否情報を簡単に届けることが出来る。突然の体調不良やトラブル時に緊急通報ボタンを押せば、家族や知人などにメール連絡が入るほか、24時間365日態勢で緊急コールセンターが対応。同センターが利用者に電話で安否を確認し、連絡が付かない場合は事前に登録した連絡先に対応を依頼することなどが可能になる。

 人感センサーは、利用者の滞在時間が長い部屋などに設置し、検知範囲内の動きを数値として表して活動量を判断。家族などがパソコンや携帯電話などを使い、利用者の活動量をリアルタイムでグラフに表してチェック出来るほか、利用者の活動がみられない場合などにはコールセンターから対象世帯に電話連絡が入り、専用ページでは呼び出しボタンの利用履歴なども確認できる。

 町では、今月から申し込みを受け付けており、設置希望者の状況を見ながらネット回線などの宅内工事に着手し、運用を開始する。

 同システムについての問い合わせや申し込みは町役場保健福祉課(電話22・9041)、中津地域振興課(電話54・0321)、美山地域振興課(電話56・0321)へ。