安否確認にテレビ電話 南砺市、新たに700台、高齢者手助け
2014年01月07日北國新聞
田中幹夫南砺市長は6日、市役所福野庁舎で定例会見を行い、高齢者世帯を中心に構築 を進めているテレビ電話システム「そくさいネット『ふれi(あい)TV』について、市 が目指す24時間巡回型介護や訪問看護など福祉分野での活用に力を入れる考えを示した 。
今年度は平、上平、利賀地域を中心に700台を配置する計画で、テレビ電話などの機能を使って日々の連絡や安否確認を行うなど高齢者が安心して暮らす手助けとなるよう整備する。
ふれiTVは2011年度から導入され、昨年12月にタッチパネル式の新しいタブロイド端末に更新した。災害情報などを自動的に読み上げたり、集落内に音声情報を一斉配信する機能をはじめ、高齢者家族の安否を確認できるシステムなどを導入した。
田中市長は福祉分野での活用について、「テレビ電話機能を巡回時の連絡に使うなど、 ふれiTVを介護システムの中に組み入れていきたい」と述べた。
平、上平、利賀地域で23集落、365世帯の設置希望があり、今年度内に順次導入する。来年度も平野部を含め集落単位で700台を配置する。
16日にシンガポールで開かれる観光商談会に初参加することも紹介した。企業などが行うインセンティブ旅行(報奨・研修旅行)の誘致に向け、南砺の魅力を売り込む。