協立電機、クラウドで映像と計測データ自動保存

2013年12月21日日経新聞

 協立電機は映像と計測データを自動保存するクラウドシステムを開発した。機器をインターネットに接続すれば自動的にクラウドサーバーにつながり、3日から1週間の記録を安価に保存できる。高齢者の見守りや生産現場の監視などの用途を見込んでおり、年間1万件の契約を目指す。

 システムの名称は「KDLinX(ケーディーリンクス)」。来年1月7日からKDLinXの専用サイトなどで5種類のカメラ(6090~1万4910円)と計測に必要な入出力機器(3万240円)を販売する。

 機器を購入し、会員登録すると利用可能。カメラの撮影など機器の制御はパソコンやスマートフォン(スマホ)などを使って専用サイトから行う。専用カメラであればルーターに接続するだけで煩わしい設定をすることなく、映像の保存などが可能。市販のカメラもパソコンなどを通じて利用できる。

 今回のシステムは映像だけでなく、変換器などを合わせて使うと温度や流量、スピードのデータも自動で記録できる。保存された映像やデータは限定された人だけに公開することもできる。

 利用料金は同時接続できる人数などによって異なり月額714~8400円。映像を保存せず、見るだけの「フリー会員」は無料となる。