ドコモ、法人向け位置検索システム開発
GPS利用クラウド型
2013年11月21日日経新聞
NTTドコモは21日、全地球測位システム(GPS)を使ったクラウド型の位置検索システムを法人向けに開発したと発表した。子供や高齢者の見守りや、自転車の盗難対策といったサービスが開発しやすくなる。位置情報を使うサービスの普及を目指す。
小型GPS端末の位置をスマートフォンなどを使って地図上で確認できる基盤システム「かんたん位置情報サービス」として、2014年1月に始める。企業はドコモのシステムを使うことで、子供の登校状況や認知症高齢者の見守り、荷物の配送状況の確認といった、位置を確認するサービスを開発しやすくなる。
位置情報の検索システムは従来、端末やクラウドシステムの開発などサービス開始までに手間がかかっていた。今回はドコモが基盤となるシステムを用意する。
ドコモは携帯回線を使ってデータをやりとりする「機器間通信(M2M)」の一種として位置検索システムを売り込み、回線契約の獲得につなげる。同システムの実証実験として21日から、小型GPS端末を装着した認知症高齢者の見守りサービスを始める。