iPadを活用した高齢者向け安否連絡システム「安タッチ」

2013年11月08日マイナビニュース

 エル・アレンジ北海道は11月7日、iPadを活用した高齢者向け安否連絡システム「安タッチ」を発売した。高齢者がiPad上のボタンをタッチするだけで、遠隔地に住む家族などへ「日々の見守り情報」をメールで送信することができる。

同社はシーエスアイと共同で、すでに自治体などで行われている高齢者の安否確認などの「見守り」活動をICTで支援し、高齢者が安心して自宅で暮らすことができる環境を提供するため、安タッチを開発したという。

 安タッチでは、「おはよう」「おやすみ」「ただいま」などのボタンをタッチすると、登録されたメールアドレスに対して日々の情報を送信することができるほか、「位置情報」ボタンを押すと現在位置の情報を伝えることができる。災害時には、現在地に加えて、身体の状況や「帰宅」「待機」「救助」などの行動予定も連絡することが可能だ。

 日々の血圧、心拍数、体重などのバイタルサインを入力すれば、いつでも過去のデータがグラフで表示される。このほか、音声や動画もメモ情報として記録することができる。

 安タッチは、カラーユニバーサルデザイン(CUD)認証を取得しており、色覚の個人差を問わず、わかりやすい画面がデザインされている。同製品は自治体向けのほか、介護タクシー会社向け、配食サービス会社向け、個人向けなどユーザーのニーズに合わせた各種タイプを取り揃えている。

 自治体向けの場合、ボタンにタッチするだけで、アクセシビリティに配慮した自治体専用ホームページにアクセスでき、自治体からのさまざまなお知らせを簡単に表示することができる。また、基本機能の一部追加やカスタマイズにより、消防署や地元病院との連携も可能となる。

また、介護タクシー会社向けの場合、基本機能のほか、介護タクシーの予約、買物、各種救援などを、タッチ操作だけで介護タクシー会社に依頼することができる。

初期導入費用は1台1000円からとなり、月額利用料は1台につき800円。iPadは別途購入する必要がある。