沼田町、屋外無線LANの実証実験 高齢者見守りなどに活用

2013年10月07日日経新聞

 沼田町は11月から、屋外無線LANを利用した住民向け無料通信サービスの実証試験をする。モバイル端末から町のポータルサイトに接続して、高齢者の見守りやビニールハウスの温度管理などに活用する。モニター世帯の意見を集約したうえで、2014年度からの事業開始をめざす。

 町役場屋上に屋外無線LANのアクセスポイントを設け、半径1キロ(町全世帯の7割)に対応する。

 ミニ・タブレットPC20台を配置し、1カ月周期で4カ月、計80世帯がサービスを利用する。町内IP電話もできる。

 モニターアンケートを踏まえ、住民の健康管理や安心・安全の確保などにふさわしいサービスの仕組みを検討する。事業開始後も通信料は町が負担する。

 端末の購入費用については検討中。低コストで住民と行政の情報交換を推進するシステムとして、将来は全世帯に対応したい考えだ。