古里の高齢者・空き家任せて

2013年08月30日中國新聞

 尾道市シルバー人材センター(久保町)は古里尾道を離れて暮らす人を対象に、市内の高齢家族の安否確認や、空き家管理のサービスを始めた。今後、ホームページを開設してサービスを広くPRする。

 安否確認は高齢者の話し相手も担い、1回2時間程度で3060円から。空き家管理は窓などを開けて風を通し、簡単な清掃もする。1回3時間程度で3840円から。

 いずれも業務終了後、依頼者に家族の近況や家の状況などをまとめた報告書を送る。その際、業務前後の写真や、必要に応じて撮影したビデオ映像も添付する。

 市によると、同市の高齢化率は31・8%(7月末現在)と高く、65歳以上の単身世帯は7千世帯を超えるという。空き家の管理も課題となっており、新サービスの提供を決めた。

 これまでに神奈川県に暮らす50歳代男性から依頼1件を受け付けた。1人暮らしの母親が入院中のため実家は空き家に。「家が荒れてしまうと防犯面でも心配」と申し込んだという。9月に作業する。

 同センターの西岡伸夫理事長(67)は「高齢化や核家族化が進む中、遠隔地との架け橋となり、尾道出身者たちの安全安心につなげたい」と話している。電話0848(20)7700。