離れた家族に「安心」 高齢者を見守りメール

2013年07月18日琉球新報

 【北谷】北谷町は本年度から、町内に暮らす高齢家族の様子を確認できる「見守りセンサー付き携帯電話」の購入補助を始める。8月1日から先着順で申請を受け付ける。本年度は15台。携帯電話としての機能に加え、充電台に付いたセンサーの前を通った回数を家族にメール送信する機能がある。町は「行政や隣近所だけでなく、家族による見守りを支援したい」としている。

 町によると、この携帯電話の購入補助は県内初。町には65歳以上の高齢者だけで暮らす世帯が1629世帯あり、うち約6割が一人暮らし。これまで緊急ブザー設置などの事業を支援してきたが普及していなかった。

 対象機器は「見守り」に特化した京セラ製「Mi―Look(ミルック)」。指定店で購入し、販売価格の全額となる6万円を上限に補助が受けられる。

 歩数や経路などの情報もメール送信できるほか、本体に付いたひもを引くとブザーが鳴り、位置情報が入った緊急メールを送る機能もある。登録していない番号からの電話は受け付けないため、不審者からの電話を防ぐことができる。

 家族役になり緊急メールを受け取った野国昌春町長は「離れて暮らす家族からは状況がわかるので心強い」と話した。

 65歳以上で、町内に住む独居・高齢者世帯が対象。メールを受け取る家族の居住地は問わない。用紙に記入し福祉課に申し込む。問い合わせは町福祉課(電話)098(936)1234(代表)。