松戸・常盤平で21日「終活フェア」 孤独死対策のNPOが主催
2013年04月19日東京新聞
「孤独死ゼロ作戦」に取り組んでいる松戸市の常盤平団地で21日、死をタブー視することなく自分らしい葬儀の在り方などを考えてもらう「終活フェア」が開かれる。
同団地自治会の中沢卓実会長が理事長のNPO法人「孤独死ゼロ研究会」が主催。中沢さんは「孤独死対策で十年間の活動実績があるから終活フェアを開催できる」と強調した。
終活フェアは午前10時~午後3時に、常盤平市民センター(同市常盤平3)で開催される。参加無料。
「心のこもった家族葬」として、葬儀会社3社が会場内に祭壇を展示して家族葬の内容を説明する。葬儀や納骨、墓などさまざまな疑問に答える終活相談コーナーを設ける。
常盤平団地は大規模住宅団地の先駆けとして1960年から入居が始まり、若い夫婦の家族が暮らし活気づいた。だが、子どもたちが巣立つなど、今では65歳以上の高齢化率は41%超(2012年3月末)と高い。
01年には59歳の男性入居者が誰にもみとられず亡くなり、3年後に白骨死体で見つかった。これを機に団地自治会と団地地区社会福祉協議会は孤独死ゼロ作戦を展開し、さまざまな取り組みを行っている。(川田栄)