セコム:専用端末で高齢者見守り

2013年04月02日毎日新聞

 警備会社セコムは4月から、全地球測位システム(GPS)と通報・通話機能が付いた専用端末を使い、緊急時に警備員が駆けつける高齢者の見守りサービス「セコム・マイドクタープラス」を始めた。自宅の鍵を預かる警備会社ならではの見守りサービス。家族や地域のつながりで対応しきれなくなった高齢者の安全確保に一役買いそうだ。

 専用端末を持ち歩いている高齢者が、自宅や外出先での緊急時に端末のフックを引くと、居場所がセコムに救急通報され、管制オペレーターと自動で電話がつながる。必要に応じて消防機関に通報したり、同社の看護センターに電話を転送。転倒や転落などで動けない場合は、訓練を受けた警備員が駆けつけて対応する。介護サービスを希望すれば、新サービスで提携するニチイ学館とツクイのヘルパーを送る。

 あらかじめ病歴や処方薬、かかりつけ医や緊急連絡先などの救急情報を同社のデータセンターに登録しておき、緊急時には救急隊員や医療機関に高齢者の医療情報を提供する仕組み。基本料金は月約1800円(専用端末機代、加入料などは別)。【中村かさね】