熊本県・NTT西日本『“スマートひかりタウン熊本”における高齢者向け健康づくり、見守り・生活支援トライアル』共同実施

2013年02月13日suumoニュース


 熊本県、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は、ICT技術を用いた高齢者向け健康づくり、見守り・生活支援によって、安心・安全・便利な暮らしを実現する共同トライアルを、熊本県内の高齢者を対象として本年2月より実施する。

 本トライアルは、熊本県、熊本市、NTT西日本が締結した包括連携協定に基づき、“魅力溢れ、暮らしやすさと幸せが実感できる熊本”の実現に向けて検討を進めている「スマートひかりタウン熊本」プロジェクトの一環として実施するものだ。

■本トライアルの目的

 現在、我が国は5人に1人が高齢者という社会に突入し、2055年には国民の2.5人に1人が65歳以上の高齢者になると推計されており(「平成23年版高齢社会白書」)、地方自治体にとって「医療」、「見守り・生活支援などの福祉サービス」等への対応は重要な課題となっている。

 これら課題への対応策を検討するにあたり、本トライアルではバイタルデータデバイスを活用した「運動講習会」やテレビ等を活用した「見守り・生活支援」を実施し、その効果検証を行う。

 本トライアルを通じ、熊本県では「高齢者の健康づくり等に特化した、地域のコミュニティ形成支援にICTを利活用するための検証」を、またNTT西日本では、「スマート光ライフ(家デジ)構想」の一環としてこれまで実施してきた高齢者の安心・快適な暮らしの実現に向けたサービス開発の取り組みをさらに充実させるために、「TVを活用した見守りや、高齢者向け生活支援サービス」の検証を行う。

■本トライアルにおける役割について

『熊本県』
・地域のコミュニティにおけるICT利用による高齢者等を対象とした健康づくりモデルの検証

『NTT西日本』
・本トライアルに関する通信環境の整備(回線の敷設、システムの構築等)
・テレビ等を活用した高齢者向け見守り・生活支援サービスの技術及び受容性の検証

■本トライアルの実施概要

(1)実施予定期間
平成25年2月25日(月)から平成25年3月15日(金)まで

(2)実施場所
熊本県内のフレッツ光(インターネット接続サービス)の提供地域

(3)トライアル内容
参加者の健康増進や生活支援に繋がる以下の各種活動を通じて、その効果や機器操作性、サービス内容等の検証を行う。

[1]バイタルデータデバイスを活用した「運動講習会」
・クラウドへ定期的に蓄積するバイタルデータに基づき、健康状態の把握をサポートする。

[2]テレビ等を活用した「見守り・生活支援サービス」
・テレビ/電話による見守りサービス

テレビの電源状態(ON/OFF)や、テレビ起動時の簡易アンケートの回答内容を遠隔で把握する。また、把握した内容に基づき電話による状況確認も実施する。

・お話し/相談/検索代行
高齢者からの申し出により、オペレーターが話し相手や相談相手となる。話の中で出てきた話題に関する自治体ホームページなどを、画面共有端末「TAYORI」を用いて、テレビに映しながら日常生活の困りごとを解決する情報を提供する。

・地域イベントの申込み受付代行
テレビを活用した画面共有端末「TAYORI」やメガネ型WEBカメラデバイスを用いて、地域イベント等の案内・申込受付代行を行う。