孤独死ゼロへ24時間態勢 高崎市、見守りシステム運用開始 群馬
2013年01月17日産経新聞
高崎市は“孤独死ゼロ”を目指し、昨年12月から高齢者の独居世帯などを対象に、緊急通報装置と安否確認センサーを活用した地域見守りシステムの運用を始めている。
市福祉部によると、1人暮らしの高齢者は市内に約1万人いるが、当面はこのうち、疾病を持ち、親族の日常的な支援が得られない約300人(世帯)を対象に設置を急ぐ。
「緊急通報装置」は、高齢者が病気などで緊急に救助が必要になったとき、自分でボタンを押すと、受信センターに通報される仕組み。センターは24時間対応する。
「安否確認センサー」は、トイレなど室内の壁面に設置する人感センサー。一定の時間(原則12時間。自由に設定可能)に人の動きが感じられなかった場合、万一、倒れていることなども想定し、固定電話回線を通じて受信センターに情報が送信される。
さらに、希望すれば、受信センター以外に指定する近所の住民や民生委員などにも送信される。地域全体で支える態勢を強化していくという。
機器の設置費、利用料は市が全額負担する。通報にかかる通信、通話料は自己負担となる。
当面は市が必要性の高い世帯に設置を勧めていく方針だが、親族が全くいない高齢者や、親族も高齢だったり、遠方に住んでいたりして、日常的な支援が受けられない世帯からの応募も受け付ける。