あさひ警備保障が生活支援事業 雑草取りから高齢者見守りまで/山梨

2013年01月11日日経新聞

 山梨県の警備業大手、センチュリーグループ傘下の、あさひ警備保障(甲府市、保坂剛志社長)は、一般住宅の雑草取りから高齢者の見守りまで様々な困りごとを解決する生活支援事業を始めた。同社の正規・非正規社員を顧客宅に派遣する。本社内に専門部署を開設し、甲府市内に受付窓口の事務所を開いた。山梨県内を中心に展開する。

 新事業は「あさひ何でも請負サービス」といい、庭の手入れから清掃・片付け、高齢者宅の巡回、買い物代行まで何でもこなす。「町の便利屋さんを目指す」(保坂社長)という。料金は甲府の窓口で見積もるのが基本だが、軽作業で1時間3000円程度。正規・非正規合計で160人ほどの警備社員を派遣する。

 同社の警備事業は道路の交通誘導。年間を通じて繁忙期と閑散期がある。閑散期の人員有効活用を狙い、新事業を始めた。警備社員で新事業を希望する社員は専門部署に登録し、出来高払いとなる。70歳を超えた退職者でも登録を受け付ける。

 「シニア層の社員は前職で大型自動車免許や介護福祉士といった資格を取得しているケースが多い」(同社長)という。社員が培ってきたキャリアを生かせば、請け負う生活支援サービスの幅も広がるとしている。