テレビのオン、オフで独居高齢者の安否確認 NTT西日本「光BOX+」に新機能
2012年12月21日産経新聞
NTT西日本は20日、光回線を使いテレビでインターネットの動画などが楽しめる同社「光BOX+」サービスに、防災や高齢者の安否確認などの新機能を来年度中にも搭載する考えを明らかにした。同サービスはパソコンが使えない高齢者が、手軽にネット上のコンテンツを楽しめるとして普及を図っているが、防災や健康、節電などサービスの幅を広げ、利用者拡大につなげる方針だ。
防災面では、NTT西は自治体が公開する防災マップをテレビで確認できるようにするほか、テレビの電源がオフになっていても、居住地域で緊急地震速報が発令された場合、専用端末がアラームで知らせるなどのサービスも実用化する方針だ。
また、テレビの電源のオン、オフを元に、一人暮らしの高齢者の安否を離れた場所で暮らす家族が把握できる安否確認機能も、提供する考え。将来的には、家族の健康状態を記録し、管理する機能や、家庭内の電力使用量を確認する機能なども付加することを検討している。
光BOX+は「フレッツ光」などの光回線を、専用機器を介してテレビに接続し、米動画配信サービス「Hulu(フールー)」や動画投稿サイト「ユーチューブ」などが視聴できるサービス。今年3月に開始し、今年度中に5万台の専用機器の販売を目指している。サービス拡充により、フレッツ光の契約数拡大につなげる狙いだ。