道警の遺体検視 最多ペース 1~9月 5507体 孤独死増加、一因か
2012年11月19日北海道新聞
今年1~9月に道警が検視した遺体(交通事故死を除く)は5507体に上り、過去10年間で最多だった昨年を上回るペースで推移していることが18日、道警のまとめで分かった。高齢化社会の進行などで、誰にもみとられず自宅で死亡する「孤独死」が増えていることが主な背景とみられ、専門家は今後も増加傾向が続くと指摘している。
検視は、死因について事件性が否定できない場合、警察官らが遺体の状況を調べて判断する手続き。道警が検視した遺体数は過去10年間おおむね増加傾向にあり、2002年の5118体から、11年には約1.4倍の7276体となった。今年も9月末現在で前年同期比104体増と、過去最多のペースになっている。